今年は敬愛するミュージシャンの訃報が相次ぎましたが、
ロビー・ロバートソンのそれはひときわ堪えました。
ここ数年、車の中で聴く音楽はいつもロビーのソロ・アルバム。
『ザ・バンド』のアルバムではなく『ロビー・ロバートソン』のアルバムでした。
『ザ・バンド』の盟友、ガースもリヴォンもリックも「ザ・バンドを解散させたのはロビーだ」
ロビーひとりがイイカッコしてる」と晩年まで恨み言をつのっていました。
でもロビーは「その次」に行きたかった。「終わりの始まり」を本気で始めたかった。
そのことは彼の作品が、常に音楽を更新し続けたロビーの仕事っぷりが見事に証明しています。
彼の音楽を聴くことはロックン・ロールの歴史を、そしてアメリカ大陸の歴史を聴く豊かな体験でもあります。
誰が何と言おうと、ロビー・ロバートソンこそが世界最高のロック・ギタリストでした。
そしてワタシにとっての最高のロック・ヴォーカリストでもありました。